いちじくのタルト
サクサクの生地に濃厚なアーモンドクリーム、そしてジューシーないちじくをたっぷりのせた、秋のタルト。タルト生地とアーモンドクリームは保存がきいて、つくっておくとさまざまなおやつに展開できます。
写真: 宮濱 祐美子
*全量
*全量
*生地、クリームを休ませる時間、タルト生 地を常温に戻す時間、冷やす時間は除く。
材料
(直径18cmの底が抜けるタイプのタルト型1台分)
- ・いちじく 3コ(約200g)
- 【タルト生地】*つくりやすい分量/でき上がり約370g分
- ・薄力粉 150g
- ・バター (食塩不使用) 115g
- ・粉砂糖 65g
- ・アーモンドパウダー 40g
- 【アーモンドクリーム】*つくりやすい分量/でき上がり約200g分
- ・アーモンドパウダー 60g
- ・バター (食塩不使用) 50g
- ・グラニュー糖 45g
- ・卵 1コ
- ・きび糖 適量
- 【シロップ】
- ・砂糖 大さじ3
- ・水 大さじ3
下ごしらえ・準備
1 バターは常温に戻す。
つくり方
ボウルにバターを入れてゴムべらでなめらかになるまで混ぜ、粉砂糖を加えて混ぜる。
バターがトロッとしてくるまでよく混ぜ合わせる。
アーモンドパウダーを加えてよく混ぜ、薄力粉をふるいながら加える。ゴムべらでこすりつけるように混ぜ、粉っぽさがなくなったら一まとめにする。
練らないように混ぜることでサクサクの食感に。
半分に切ってラップで包み、手で均等に平らにする。冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
保存するときは・・・
ラップで包んで冷凍用保存袋に入れる。冷蔵庫で3日間、冷凍庫で2週間保存可能。解凍するときは冷蔵庫に一晩おく。
ボウルにバターを入れて泡立て器でなめらかになるまで混ぜ、グラニュー糖を加えてすり混ぜる。卵を加え、ダマがなくなるまで混ぜ合わせる。
多少分離してもOK。材料を順に加え、そのつど均一になるまで混ぜる。
アーモンドパウダーを加えてさらに混ぜる。ムラがなくなったら、まとめてラップで包み、冷蔵庫で30分間ほど休ませる。
泡立てず、空気を入れずに混ぜるとアーモンドのうまみが出やすくなる。
保存するときは、ラップで包んで冷凍用保存袋に入れる。冷蔵庫で3日間、冷凍庫で2週間保存可能(冷蔵の場合は保存容器に入れてもよい)。解凍するときは冷蔵庫に一晩おく。
タルト生地から160gを計量し、常温に戻す。ラップで包み、上から麺棒で軽く全体をつぶす。
ラップの上から麺棒でつぶすと割れにくい。
ラップを外し、生地を食品用ビニールまたはオーブン用の紙ではさむ。麺棒を生地の中央から上方向に向かって転がし、生地を1/8(45度)ずつ回しながら、直径24cm、約3mm厚さの円形にのばす。
麺棒は必ず中央から上方向に向かって動かし、生地だけを少しずつ回転させてのばす。厚さを均等にするため、麺棒は生地から落とさない。
〈Point〉
型より一回り大きい円形にしましょう!
食品用ビニールを外し、生地を型にのせる。
食品用ビニールごと裏返すようにして型にのせ、食品用ビニールをはがすとよい。
生地を型の中に落とし込み、型の底面と側面に貼りつける。全体が均一になるように指の腹で軽く押さえながら、型と生地の間に隙間ができないようにする。
触りすぎると生地が堅くなるので、指で軽く押さえるだけでOK。生地が割れた部分や薄い部分は、落ちた生地を貼りつけて整える。
型からはみ出した生地は縁に沿ってナイフの背で切り取る。フォークなどで底面全体に穴を開け、冷蔵庫で30分間ほど冷やす。
オーブンは180℃に温める。いちじくは皮ごと5mm厚さの輪切りにする。10のタルト生地に5の冷えたアーモンドクリーム200gをのせ、均一にならす。いちじくを中心から重ねながら並べ、きび糖を全体にまぶす。
水分の多いいちじくは、きび糖をまぶすとカリッと焼き上がる。
型をオーブン用の網にのせ、180℃のオーブンで45分~1時間、生地が濃いきつね色になるまで焼く(30分間焼いたところで一度向きを変える)。
底面にも均等に熱を入れるため、必ず網にのせて焼く。
シロップの材料は小鍋で沸騰させて冷ます。焼き上がったら、熱いうちにはけでシロップを塗り、型から外す。
焼きたてのタルトにシロップを塗るとつやが出る。すぐ食べても、冷やしてもおいしい。
このレシピをつくった人
藤野 貴子さん
フランス料理のシェフの父と、料理研究家の母の影響で幼いころから菓子づくりに興味をもつ。大学を卒業後フランスに渡り、老舗レストランでパティシエを経験し、フランス各地で地方菓子を学ぶ。現在は東京都内でお菓子教室を主宰。
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